イタリア・フィレンツェのカフェ
マスターの海外カフェめぐり【4】

歩いているだけで、誰もが芸術家になった気分になれる街がフィレンツェです。

レプッブリカ広場です。天気がよかったせいか、バール(カフェ)に入らずに、広場に座っている人がたくさんいました

フィレンツェには、今もレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエッロが活躍した14世紀から16世紀にかけてのルネッサンス華やかりしころそのままに、細い路地と、栄光に輝いた絵画が残っています。

「花の都」という美しい響きに魅了され、多くの彫刻家や画家、詩人たちが、この街を訪れ、フィレンツェを愛したことでしょう。

また、この街は当時フィレンツェの大富豪であったメディチ家をぬきには語れません。13歳のミケランジェロを見出し、彼に彫刻の勉強を始めさせたのも、ラファエッロを援助しその芸術を開花させたのもメディチ家の人々です。

後にメディチ家は「フィレンツェ公」となり正式な君主になります。

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シニョリーア広場

この広場は、かつて、そして今もフィレンツェの行政の中心です。ヴェッキオ宮とたくさんの彫刻の並ぶ彫刻廊ロッジア・デイ・ランツィからなり、まるで広場全体が屋外美術館のようです。

シニョリーア広場では、1872年創業と伝えられるリヴォワールに入りました。目の前がヴェッキオ宮です

カフェは老舗のリヴォワールに入り、おすすめのホットチョコレートクリーム入りと、チーズケーキをいただきました。

カフェ・リヴォワールのテラス席です。広場を歩く人たちやベェッキオ宮を眺めながらお茶が飲めます

席に座ったため、価格は13ユーロもしました。ホットチョコレートクリーム入りの味の方は、自分の作るホットチョコレートのほうがはるかに美味しいと思い、ちょっぴり自信を持ちました。

ホットチョコレートクリーム入りと、チーズケーキです。たっぷりとした生クリームが特徴的でした

ただ、カウンター(こちらで飲んだり食べたりした方が安いです)で飲んでいる人たちがカッコいい。私よりはるかに、カッコいい。

ほんとに、イタリアのバール(軽食喫茶店のことです)での立ち飲みは惚れ惚れします。

私はミラノの高級ホテルのバールに行くために、ネクタイを持っていったくらいです。

憧れるイタリアのバールでの立ち飲み風景です。男性でも女性でも、気軽に立ったままコーヒーやアルコール類を飲んでいきます。写真の手前の女性はコーヒーをさっと飲み、カッコよく店を後にしていきました。日本でも大手のコーヒーチェーンが立ち飲み店を出店したことがあるのですが、定着しませんでした。やはり、カフェの文化の違いなのでしょうか。写真はカフェ・リヴォワールです

レプッブリカ広場

フィレンツェという街の発祥の地と伝えられています。

今では世界中から人が集まるフィレンツェですが街が出来た当時は、レプッブリカ広場を中心にして半径500m程だったと言われています。

広場には、老舗のカフェ「ジッリ」があります。創業は1733年です。現在の場所に移ってきたのは1900年のはじめ頃と言われていますが、店はそのころの雰囲気のままです。パスタやランチも食べられます。

老舗カフェ「ジッリ」です。店から見える、広場にはメリーゴーランドがありました
メリーゴーランドがあります。いかにもヨーロッパの広場らしい風景です

ミケランジェロ広場

フィレンツェの街並みを一望できることで知られる広場です。

広場自体はそれほど大きくありませんが、中央にミケランジェロの大きなダヴィデ像(コピー)の建っています。

ミケランジェロ広場から見た、フィレンツェの街です。全体が見渡せます。広場には土産物店やバールがあります

フィレンツェのすべてが見え、バラ色の街並みとドゥオーモのクーポラがとても印象的です。写真好きの方にはぜひおすすめのポイントです。

ヴェッキオ橋のカフェです。珈琲の焙煎屋さんが直営している店が、何軒かあります