珈琲・紅茶カップの取っ手

吉祥寺・武蔵野珈琲店には100客を超える、コーヒーカップやティーカップがありますが、その中から「取っ手」の形の違うものを選んでみました。

マイセン、ヘレンド、ロイヤルコペンハーゲン、リチャードジノリなど取っ手のデザインもいろいろです。カップをデザインする人たちが、苦労しながら個性的な取っ手を生み出しているのには感心しました。

リチャードジノリのカップです。オシャレな絵柄に、金色を使った取っ手が付いています

もちろん、実用的で、手にしっくりとなじむようにデザインされています。たぶん、女性が手に持ったときの美しさなども考慮されているのだと思います。

武蔵野珈琲店では、気がついていただけない事も多いですが、2人でいらっしゃったお客様には、色違いの同じカップで珈琲を出しています。

もちろんカップの数に限りがあるので、必ずというわけにはいきませんが、基本的にはそのスタイルです。

カップの取っ手を見ていて気がついたのですが、お客などに出すときには、日本では左側に取っ手を持ってくる場合もあるようですが、海外では違うようです。これについては、もう少し、調べてみようと思います。

取っ手の向きに付いて、マスターにいろいろ教えてもらいました。こちらを見てください。

カップの取っ手の正しい向きは? なるほど、納得のいく解説をしてくれました。

カップの取っ手

コーヒーカップやティーカップの取っ手は、大きく分けると2つに分けられます。

取っ手の中に指の入るタイプと、つまんでカップを口に運ぶタイプです。小さめのコーヒーカップでは、取っ手をつまむタイプが多く、ティーカップでは指が中に入るタイプが多くなります。

ロイヤルウースター(イギリス)のカップです。やや大きめなので、取っ手の中に指が入ります

もうひとつ気になったのが、日本の器ではなかなか取っ手の付いた湯のみなどにお目にかかれないことです。

普通の湯飲みはもちろん、抹茶茶碗などにも取っ手は付いていないと思います。磁器と陶器の違いなどもあると思いますが、文化的にどこかで異なった発展の仕方をしてきたのでしょうか。

【ロイヤルコペンハーゲン】(デンマーク) 直線をうまく使ったデザインです。個性的な取っ手です
【マイセン】(ドイツ) 凝った造りの取っ手です。いかにもドイツらしい風格を感じてしまいますね
【ロイヤルコペンハーゲン】(デンマーク) 摘んで使うタイプの円形の取っ手です
【ロイヤルコペンハーゲン】(デンマーク) 直線を活かした現代的なデザインの取っ手です
【ロイヤルコペンハーゲン】(デンマーク) アクセントを入れた円形の取っ手です
【ロイヤルコペンハーゲン】(デンマーク) 指が入る大きめの取っ手が付いています。当然、カップも大きめ
【ドレスデン】(ドイツ)  耳たぶのような形をした取っ手です 。ちょっと指先が掛けられる感じです
【ロイヤルウースター】(イギリス) 3角形のような取っ手ですが、女王陛下のいる国らしい気品があるスタイルです
【リチャードジノリ】(イタリア) デザイン大国らしい、洗練された雰囲気の取っ手です
【ヘレンド】(ハンガリー) 直線と曲線をうまく組み合わせてデザインされています
【ヘレンド】(ハンガリー) 大き目のカップなので、指先が掛けやすいような取っ手になっています